【ウマークス完全攻略】SE視点で「SA値」「AG値」をハックせよ!回収率100%超えのデータ分析術

「ウマークスを使っているのに、なぜか勝てない」 「データが多すぎて、結局どの数字を信じればいいのかわからない」

もしあなたがそう感じているなら、それはツールの「仕様」を誤解しているからかもしれません。 多くのユーザーは、ウマークスが表示する「AI予想」や「注目馬」の印をそのまま信じて馬券を買ってしまいます。しかし、はっきり申し上げます。その使い方は、ウマークスという最強の無料データベースが持つポテンシャルの1割も引き出せていません。

ウマークスの真価は、「予想サイト」として使うことではなく、「分析ツール」として使い倒すことにあります。

本記事では、元システムエンジニアであり競馬データアナリストの私が、ウマークスの3大指数である「SA値」「AG値」「荒れ度」のロジックを完全にデコード(解読)します。感情や運に頼らず、データに基づいた「根拠のある自力予想」で回収率100%超えを目指すための、エンジニア流・完全攻略マニュアルをお届けします。


この記事の著者

💻

競馬データアナリスト・K

元システムエンジニア / 競馬投資家

専門は競馬統計学とデータマイニング。ウマークスのデータをExcelに取り込み、過去5年分のレースをバックテスト検証することで、年間回収率110%を3年連続で維持。「予想を教える」のではなく、「ツールの仕様を解き明かし、武器の扱い方を伝授する」ことを信条とする。


目次

なぜ「ウマークスのAI予想」だけでは勝てないのか?

まず、エンジニアのあなたなら理解できるはずです。「AIは魔法の杖ではない」ということを。

ウマークスには「イシス(単複)」や「ソプデト(ワイド)」といったAI予想機能が搭載されています。これらは非常に優秀なアルゴリズムですが、過去の検証データを見ると、全レースの平均回収率は必ずしも100%を超えていません。多くの場合、控除率の壁(75〜80%)付近に収束します。

なぜでしょうか? それは、AIが「統計的な平均値」を導き出すことに特化している一方で、「当日のオッズの歪み(過剰人気)」や「突発的なバイアス」まではリアルタイムで完全に織り込めないからです。

思考停止でAIの印通りに馬券を買うことは、システムが吐き出したログを検証もせずに鵜呑みにするようなものです。私たちに必要なのは、AIに頼ることではなく、AIが提示するデータを「素材」として使い、自分の頭で「フィルタリング」することです。次章から、そのための具体的な変数の扱い方を解説します。

3大指数「SA値・AG値・荒れ度」の仕様をデコードする

ウマークスを攻略するために理解すべき変数は、無数にあるデータの中でもたった3つです。「SA値」「AG値」、そして「荒れ度」。これらはそれぞれ、レース予想における明確な役割を持っています。

1. SA値(総合力):守りの要

SA値(S-A Value)は、走破時計(S値)と上がり時計(A値)を統合した、競走馬の「総合偏差値」です。 この数値が高い馬は、展開に左右されにくく、安定して能力を発揮できることを示しています。システム開発で言えば、バグが少なく安定稼働する「堅牢なサーバー」のような存在です。SA値は、主に「軸馬」を選定する際の最も信頼できる指標となります。

2. AG値(末脚):攻めのトリガー

AG値(Agari Value)は、上がり3ハロンのタイムに特化した「末脚の破壊力」を示す指数です。 総合力では劣っていても、AG値が突出している馬は、展開がハマれば一発逆転が可能です。これは、特定の条件下で爆発的なパフォーマンスを発揮する「特化型スクリプト」のようなものです。AG値は、高配当を狙う「穴馬」を見つけるための重要なトリガーとなります。

3. 荒れ度:環境変数

荒れ度は、そのレースが「堅く収まるか」「波乱になるか」を予測した環境変数です。 この数値が高い(10以上)場合、人気馬の信頼度が下がり、不確定要素が増大します。エンジニア視点で見れば、これは「本番環境の負荷状況」です。負荷が高い(荒れ度が高い)時は、通常運用(人気馬買い)ではなく、緊急対応(穴狙い)にシフトする必要があります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「SA値が高いから買う」という単純なロジックは捨ててください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちですが、SA値が高い馬は誰が見ても強いため、必然的にオッズが低くなり(過剰人気)、期待値がマイナスになることが多いからです。 SA値はあくまで「馬券内率(3着以内に入る確率)」が高いだけで、「儲かる馬」とは限りません。回収率を上げるには、次章のレシピが必要です。

【実践レシピ】SE的思考で導く「鉄板軸馬」と「爆穴馬」の抽出ロジック

変数の定義が理解できたところで、いよいよ実装(実践)に入ります。私が検証を重ねて確立した、回収率100%超えを狙うための2つの「フィルタリング・レシピ」を公開します。

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📊 ウマークス活用・馬券抽出レシピ

レシピ名① 鉄板軸馬抽出ロジック② 爆穴馬抽出ロジック
狙い的中率重視(複勝・ワイド軸・3連複軸)回収率重視(単勝・ワイド相手・3連系ヒモ)
環境条件荒れ度 5以下(堅いレース)荒れ度 10以上(荒れるレース)
必須条件 (AND)1. SA値が1位
2. 対戦マトリクスでライバル馬に勝ち越している
1. AG値が3位以内
2. 単勝オッズ 15倍以上
解説総合力が最も高く、かつ直接対決でも負けていない馬は、事故がない限り馬券外に飛ぶ確率は極めて低い。荒れるレースは「前崩れ(先行馬総崩れ)」になりやすい。ここで輝くのが、人気はないが確かな末脚(高AG値)を持つ馬。
推奨買い目軸としての信頼度はSクラス。相手を絞って厚く張る。宝くじ枠。ワイドや3連系の相手に忍ばせることで、配当を跳ね上げる。

レシピ1:鉄板軸馬抽出ロジック(SA値 × マトリクス)

SA値と対戦成績マトリクスは、相関関係にあります。 SA値が1位であっても、過去に同条件で負けている馬がいる場合は信頼度が下がります。ウマークスの「対戦成績マトリクス」機能を使い、SA値トップの馬が、今回の出走メンバーに対して「勝ち越している(赤マスが多い)」ことを確認してください。これが確認できれば、その馬はバグの少ない「鉄板軸」となります。

レシピ2:爆穴馬抽出ロジック(荒れ度 × AG値)

荒れ度とAG値は、条件付き有効の関係にあります。 「荒れ度」が高いレースでは、人気馬(SA値上位)が崩れる可能性が高まります。この時、オッズの歪みが発生します。多くの人が見落としている「AG値(末脚)は高いが、人気がない馬」を狙い撃ちするのです。これが、エンジニア視点での「裁定取引(アービトラージ)」に近い感覚の穴狙いです。

よくある質問(FAQ):AI予想はどう使うべき?

最後に、多くのユーザーが疑問に思う「AI予想」の扱い方について、明確な指針を示します。

Q: イシスやソプデトの予想には乗らない方がいいですか?

A: 「乗る」のではなく、「消去法」に使ってください。 私の検証では、AI予想(特にイシス)は「人気馬を順当に選ぶ」傾向があります。逆に言えば、「AIが推奨していないのに、上位人気に推されている馬」は、過剰人気の可能性が高い「危険な人気馬」です。 AI予想を「買う馬を決める」ためではなく、「買わない馬を決める(ノイズを除去する)」ためのフィルターとして活用するのが、最も賢い使い方です。

まとめ:データをハックして、競馬を「投資」へ進化させよう

本記事の要点をまとめます。

  1. ウマークスは「予想サイト」ではなく「分析ツール」。 AIを鵜呑みにせず、自分の頭でフィルタリングせよ。
  2. 軸馬は「SA値」で選び、穴馬は「AG値」で狙え。 ただし、レースの「荒れ度」によって使い分けること。
  3. AI予想は「消去法」に使え。 AIが見放した人気馬は疑ってかかれ。

競馬は、不確定要素の多いギャンブルです。しかし、ウマークスという強力なデータベースをエンジニア視点でハックすることで、その不確定要素を減らし、確率的優位性(エッジ)のある「投資」へと進化させることができます。

さあ、今週末のレースから、まずは「荒れ度」をチェックすることから始めてみてください。数字の向こう側に、今まで見えなかった「勝ち筋」が見えてくるはずです。


参考文献

ウマークスの見方や使い方を解説! – 儲かる競馬

ウマークス – 競馬予想無料データサイト – 公式サイト(ヘルプ・用語集)

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