オンライン英会話のレッスン中、コーヒーか紅茶か聞かれて「I’ll have coffee instead of.」と言ったきり、先生が「……instead of what?(何のかわりに?)」と不思議そうな顔で沈黙してしまった。そんな経験はありませんか?
あるいは、英語の長文を読んでいるときに、文の最後にポツンと置かれた「instead」を見て、「これって結局どう訳せばいいの?」とモヤモヤしたこともあるかもしれません。
「instead」を辞書で引けば「代わりに」と出てきます。しかし、実はinsteadという単語は、意味を知っているだけでは使いこなせません。大切なのは、意味よりも「置き場所」と「形」のルールを知ることなんです。
こんにちは、英語学習コーチのケンです。僕も昔、カフェで同じ間違いをして店員さんをフリーズさせたことがあります(笑)。今日は、多くの学習者が躓きやすい「instead」と「instead of」の決定的な違いと、ネイティブが文末で使うときの「思考のリズム」を、どこよりも分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたも迷わず「I’ll have coffee instead!」と自信を持って言えるようになっているはずですよ。
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この記事の要約
insteadとinstead ofの最大の違いは品詞です。insteadは副詞で単独で文末に置けますが、instead ofは前置詞で後ろに名詞が必要です。文末で使う際は「1文目で否定、2文目で肯定+instead」という【2文1セットの法則】を守るのがコツ。この構造を理解すれば、ネイティブのように自然な対比表現が可能になります。
なぜ「instead of」で文を終えると不自然なのか?
オンライン英会話のレッスンで僕たちがやってしまいがちな「instead of.」での終了。なぜinstead ofで文を終えるという間違いがネイティブにとって不自然に聞こえるのでしょうか?
その理由は、「instead of」が「接着剤(前置詞)」だからです。
想像してみてください。あなたが誰かに「〜の代わりに……」と言いかけて、そのまま黙ってしまった場面を。相手は「えっ、何のかわり?」と、その先の言葉を待ち構えてしまいますよね。
前置詞である「instead of」は、後ろに名詞(代わりの対象)を置くための「橋」のような役割をしています。橋を架けたのに、その先に島がない。これが、ネイティブが感じる「言い残した感」の正体です。
【結論】: 文末で「代わりにね」と言いたいときは、絶対に「of」を付けてはいけません。
なぜなら、『ofを付けない』というルールは多くの人が見落としがちで、ネイティブの耳には「of」が残っているだけで「後ろに何か続くはずだ」という強い予感を与えてしまうからです。僕もこのルールを意識してから、会話での「変な間」が一切なくなりました。
【決定版】instead と instead of の使い分けルール
では、具体的にどう使い分ければいいのか。その鍵は、「単独で動けるか、セットが必要か」という構造の違いにあります。
ここで、instead(副詞)とinstead of(前置詞)の関係性を整理しましょう。
- instead (副詞): これ単体で「その代わりにね」という情報を付け加えることができます。文の最後や、文の頭に置くのが一般的です。
- instead of (前置詞): 必ず後ろに「名詞」や「動名詞(〜すること)」をセットで置かなければなりません。「A instead of B(Bの代わりにA)」という形で、2つのものを直接つなぐ役割をします。
副詞(単独OK)か前置詞(セット必須)か、副詞か前置詞かという品詞の違い。たったこれだけで、使い分けは驚くほどシンプルになります。
🎨 instead と instead of の構造的違い

文末の instead を使いこなす「2文1セット」の法則
サトウさんがリーディングで違和感を持った「文末の instead」。実はこれ、ネイティブが最も好む使い方の一つです。ただし、使うためには絶対的な条件があります。
それは、「直前の文で、選ばなかった選択肢が示されていること」です。
instead は、前の文の内容を「ひっくり返すスイッチ」のような役割をします。そのため、唐突に1文目から使うことはできません。以下の「2文1セット」の黄金パターンを覚えてください。
🎨 2文1セットの法則

- 1文目(否定): 本来なら選んでいたはずの選択肢(〜しなかった、〜ではない)
- 2文目(肯定): 実際にとった行動 + instead.
例文:
- “I didn’t go to the gym. I stayed home instead.” (ジムには行かなかった。代わりに家で過ごしたんだ。)
このように、1文目で「ジム」という選択肢を否定し、2文目の最後に instead を置くことで、「ジムの代わりにね」というニュアンスをスマートに添えることができるのです。
rather とはどう違う?迷った時の見分け方
学習が進んでくると、「むしろ」と訳される rather との使い分けに迷うことがありますよね。この2つは似ていますが、ネイティブの頭の中では明確に使い分けられています。
ポイントは、「入れ替え」か「修正・強調」かです。
- instead: 「Aをやめて、Bにする」という100%の入れ替え。
- rather: 「Aというよりは、むしろBだ」というニュアンスの修正や強調。
📊 instead と rather の使い分け
| 🔍 特徴 | instead | rather |
|---|---|---|
| 📖 主な意味 | 代わりに(入れ替え) | むしろ(修正・強調) |
| 💡 ニュアンス | Aという選択肢を捨てて、Bという別の行動をとる | AよりもBの方が適切だ |
| 📝 よくある形 | … instead. instead of B |
rather than B would rather |
| 💬 例文 | I’ll have tea instead コアイメージ:別の選択肢に入れ替える . | It’s cold rather コアイメージ:より正確に言い直す than cool. |
まとめ:もう迷わない!明日から使える「insteadチェックリスト」
いかがでしたか?「instead」は単なる単語ではなく、文と文をつなぐ論理のスイッチです。最後に、明日からの英会話や読解で迷わないためのチェックリストを確認しましょう。
- 文を終えるときは「of」を消したか?(× instead of. ◯ instead.)
- 直前の文に「代わりとなる対象」があるか?(2文1セットの法則)
- 後ろに名詞を置きたいときは「of」を付けたか?(instead of + 名詞)
これで、次のオンライン英会話では、自信を持って「I’ll have coffee instead!」と言えるはずです。ネイティブの思考リズムに乗って、自然な英語を楽しんでくださいね!
[参考文献リスト]
