この記事を書いた人:バレエ講師 Emi
子供専門バレエスタジオ主宰 / 2児のバレエママ
指導歴15年、3歳から10歳までのお子さんを中心にバレエを教えています。私自身もバレエを習う娘を持つ母親なので、保護者の方の「分からない」「困った」というお気持ちがよく分かります。先生として、そして同じ母親として、あなたの不安に一つひとつ丁寧にお答えしますね。
娘さんのバレエデビュー、おめでとうございます!キラキラした世界への第一歩、本当に楽しみですよね。でも、バレエ教室から「次回までにレオタードを用意してください」と言われて、何から選べばいいか分からず、お困りではありませんか?
大丈夫です。この記事一枚あれば、バレエ未経験のママでも、自信を持って娘さんにぴったりの一枚を選べるようになります。
「失敗しない」ための全手順を、バレエ講師と先輩ママの視点から、どこよりも分かりやすく解説しますので、安心してくださいね。
ちょっと待って!購入前に必ず確認すべき「たった一つ」のこと
可愛いレオタードをネットで見つけると、つい「ポチッ」と購入ボタンを押したくなりますよね。その気持ち、とてもよく分かります。でも、その前に!私がこれまで見てきた中で、先輩ママたちが一番後悔したポイントが、「バレエ教室の指定を確認しなかった」ことなんです。
子供用のレオタード選びで最も重要なルールは、バレエ教室の指定に従うことです。教室によっては、
- 「レオタードの色はピンクか黒でお願いします」
- 「スカートなしのシンプルな形にしてください」
- 「半袖タイプで揃えましょう」
といった指定がある場合があります。これは、先生が生徒さん一人ひとりの体のラインを正確に見て、正しい指導をするためにとても大切なことなのです。せっかく買ったレオタードがレッスンで使えなかった…なんて悲しいことにならないよう、まずは教室の先生に指定の有無を確認することから始めましょう。
失敗しない!子供用レオタード選びの4ステップ
教室の指定を確認したら、いよいよレオタード選びです。たくさんの種類があって迷ってしまいますが、以下の4つのステップに沿って考えれば、きっと娘さんにぴったりの一枚が見つかりますよ。

ステップ1:形を選ぶ(スカート付き?袖は?)
レオタードには様々な形がありますが、初心者のお子さんには「スカートなし・半袖(またはキャミソール型)」が最もおすすめです。先生が腰の動きなどを確認しやすく、指導がしやすいからです。
- スカート付き: 見た目が華やかで、お子さんのモチベーションが上がります。ただし、教室によっては禁止の場合も。
- スカートなし: 体のラインが見やすく、どんな教室でも間違いのない基本の形です。
迷ったら、まずはスカートなしのシンプルなレオタードを選び、バレエに慣れてきたら、先生に相談してスカート付きのものを検討するのが良いでしょう。
ステップ2:素材を選ぶ(肌に優しいのは?)
レオタードの素材は、主に綿と化学繊維(ナイロン、ポリエステルなど)があります。
- 綿素材: 汗をよく吸い、肌に優しいのが特徴です。肌が敏感なお子さんには特におすすめです。
- 化学繊維: 伸縮性に優れ、乾きやすいのがメリット。光沢のある美しいデザインも多いです。
どちらが良いということはありませんが、たくさん汗をかくお子さんのことを考えると、吸湿性の高い綿素材が最初のうちは人気です。
ステップ3:色を選ぶ(定番カラーは?)
バレエ教室の指定がなければ、ピンク、水色、ラベンダー、黒といった定番色から選ぶのが無難です。特にピンクや水色は、子供らしく可愛らしい印象で、多くのお子さんに人気があります。黒は体が引き締まって見え、少しお姉さんらしい雰囲気になります。
ステップ4:サイズを選ぶ(一番大事!)
レオタード選びで最も重要で、そして最も失敗しやすいのがサイズ選びです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: レオタードは、子供服のように「来年も着られるように」と大きめサイズを選ぶのは絶対にやめましょう。
なぜなら、ブカブカのレオタードは体にフィットせず、先生が正しい姿勢を指導できないだけでなく、生地がたるんで手足に引っかかり、思わぬケガにつながる危険性もあるからです。「今、体にぴったりフィットすること」が、レオタードのサイズの絶対条件だと覚えておいてくださいね。
試着できるお店で買うのが一番ですが、通販の場合は、身長だけでなく体重や胸囲、胴囲(おへその周り)などをしっかり測り、お店のサイズ表と照らし合わせて、ジャストサイズを選びましょう。
「下着はどうする?」レオタードと一緒に揃えたい基本アイテム
レオタードの準備ができたら、あともう少し。バレエを始めるために必要な基本アイテムも確認しておきましょう。
下着(バレエ用ショーツ)
レオタードを着用するときの着用のルールとして、普段使っている下着(ショーツ)は履かないのが基本です。レオタードからショーツのラインが見えたり、はみ出したりしてしまうためです。 小さなお子さんのうちは、レオタード一枚で着ても問題ありませんが、気になる場合は「バレエ用ショーツ」という専用の下着があります。ベージュ色で、レオタードからはみ出しにくいように作られています。
タイツとバレエシューズ
レオタードとセットで、バレエ用のタイツとシューズも必要になります。これらも教室で色の指定などがある場合が多いので、レオタードと一緒に確認しておきましょう。
📊 比較表
表タイトル: はじめてのバレエ・スタートセット一覧
| アイテム | 選び方のポイント | 費用の目安 |
|---|---|---|
| レオタード | 教室の指定を確認。シンプルでジャストサイズが基本。 | 3,000円〜7,000円 |
| バレエタイツ | 穴あきタイプが便利。色はピンクが一般的。 | 1,000円〜2,500円 |
| バレエシューズ | 試着が必須。布製は足に馴染みやすい。 | 2,000円〜4,000円 |
| バレエ用ショーツ | 必要に応じて。ベージュ色が基本。 | 1,000円〜2,000円 |
どこで買う?目的別おすすめバレエショップ
「選び方は分かったけど、どこで買えばいいの?」というママのために、目的別におすすめの購入場所をご紹介します。
- 絶対的な安心感なら:老舗専門ブランド 品質や信頼性で選ぶなら、バレエ用品のトップブランドであるChacott(チャコット)がおすすめです。少しお値段はしますが、生地の質や縫製がしっかりしており、バレエを知り尽くしたプロが作っているので安心感が違います。
- デザインと機能性で選ぶなら:オンライン専門店 「シルビア」や「イーバレリーナ」など、バレエ用品専門のオンラインショップもたくさんあります。海外ブランドのおしゃれなデザインや、機能性に優れたレオタードが見つかります。
- まずは気軽に始めたいなら:子供服ブランドやECモール 最近では、子供服ブランドがバレエ用のレオタードを販売していたり、楽天市場などで比較的安価なものも見つかります。ただし、専門店のものに比べてサイズ感や生地の機能性が劣る場合もあるので、レビューなどをよく確認しましょう。
まとめ:さあ、娘さんと一緒に素敵な一枚を見つけましょう!
バレエ未経験のママにとって、初めてのレオタード選びは本当に大変ですよね。でも、もう大丈夫。最後に、失敗しないための3つのポイントをおさらいしましょう。
- [✓] ① まずはバレエ教室の指定を確認しましたか?
- [✓] ② 形はシンプル、サイズはピッタリのものを選びましたか?
- [✓] ③ 下着やタイツなど、一緒に必要なものもリストアップしましたか?
もう、レオタード選びは怖くありません。この記事を片手に、ぜひ娘さんと一緒に、心ときめく初めてのレオタード選びを楽しんでくださいね。その時間が、きっと素敵な思い出になりますよ。
まずは、バレエ用品の品揃えが豊富なChacott(チャコット)の公式サイトで、どんなデザインがあるか見てみましょう!
[参考文献リスト]
- Chacott株式会社. 「バレエ・ダンス用品のお手入れ方法」. https://shop.chacott.co.jp/maintenance.html
- Chacott株式会社. バレエ用語辞典「レオタード」. https://www.chacott-jp.com/news/useful/glossary/detail002984.html
